[Rancher実践] Rancherで本番運用するには①

この連載ではRancherを本番運用で利用するためにはどうしたらよいかを考えていきたいと思います。

Rancherは軽量な仮想化を実現するDockerを、より便利に利用するため、アメリカのRancher Labs,Inc.が開発したコンテナオーケストレーションのためのソフトウェアです。OSSとして利用可能で、有償でサポートを受けることもできます。

Rancherについて考える前に、どうしてDockerのようなコンテナ型仮想化が注目されるようになってきたのでしょうか。

一番の理由は”軽量な仮想化”というところにあるように思います。

軽量な仮想化と聞くとそれだけかと思いがちですが、軽量であるということは今まで時間やコスト、手間がかかって出来なかったことができるようになるということです。

例えば、「本番運用を見据えた環境で開発をしたい」「開発と運用を別ものとせずにリリースサイクルを速めたい」などといった、従来は潤沢な開発リソースが必要とされた開発プロセスがより手軽に実現可能となります。そして、高度な開発プロセスが手軽に扱えるようになることで、サービス品質の向上により注力することができるようになります。
つまり、”軽量な仮想化”にはサービス利用者・サービス提供者共にメリットが生まれる可能性が秘められているのです。

ただし、高度な開発プロセスは、”軽量な仮想化”というだけで実現することはできません。高度な開発プロセスを扱うためのスキルやノウハウ、導入コストがかかってきます。それらを極力抑えるためにRancherのようなソフトウェアが開発されたと考えています。

次回からは素早く安定したサービス提供するための方法や開発プロセスを、Rancherを利用することでどのように手軽に実現できるかを明らかにしていきたいと思います。

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